太陽光パネルのトラブルと対策法

2019年8月21日 メンテナンス
太陽光パネルのトラブル

太陽光パネルの寿命はおよそ20年、実際には20~30年は稼働する事が可能だと言われていますから、太陽光システムを導入するとかなり長い間活用する事ができます。そのため、初期費用はかかっても長い目で見ると毎月の光熱費の削減や売電収入により、太陽光発電はお得と言われています。

しかし、耐用年数が長いからといって、その間ずっと同じ発電量を維持出来る訳ではありません。例え正しい使い方をしていてても、機器の経年劣化は避ける事が出来ず、時間の経過と共に発電量は低下します。

多結晶パネルの場合は、10年経過しても1年目の約95%、20年後でも約90%もの発電量を維持する事が出来ますが、適切なメンテナンスをしていた場合です。太陽光パネルの寿命が長いからといって、設置から放置していれば、早い段階から発電効率の低下が見られる事は間違いありません。メンテナンスなしでは最悪の場合、火災の原因となることさえあります。

こうしたトラブルを防ぐためにも、電力を効率よく供給する為にも適切なメンテナンスの方法を覚えておくことが重要です。

太陽光パネルのトラブル

太陽光発電のパネル部分は、稼働しない為に、他の部分よりも故障などのトラブルが起こりにくいと言われていますが、故障をする可能性は十分にあります。当然故障すれば効率的に電力を変換する事は出来なくなってしまいます。では、どのようなトラブルがあるのでしょうか?その原因と対策を解説していきます。

ホットスポット

太陽光パネルの発電効率が低下する原因のひとつに、ホットスポット現象があります。これは、太陽パネルの一部が通常よりも高温に発熱してしまうことです。ホットスポットは、電力低下の他に火災の原因となってしまうことも。

ホットスポットは、パネルの一部に落ち葉が積もったり、鳥の糞が付着する事で発生します。ですから有効なのは、太陽光パネルの掃除となります。太陽光パネルの汚れは、雨などて流されると言いますが、残念なことに全ての汚れが落ちる訳ではありません。台風の後などは、枯れ葉などのゴミも積もりやすくなりますから、注意をしたいものですね。

クラスタ故障

太陽光パネルのトラブルでは、クラスタ故障も多いです。1クラスタ故障するだけで、出力は2/3に低下してしまいます。故障の原因で多く占めるのは断線や高抵抗化などです。その原因は初期不良や運搬や設置時の不備の他、温度ストレスなどがあげられます。

初期不良に関しては防ぐ事は出来ませんが、施行設置は実績と経験があり、信頼できる業者に依頼をする事で防ぐことは出来るでしょう。その他にも暴風でパネルに物がぶつかったり、カラスなどが石を落下させたり、掃除の際の衝撃が原因となってしまうこともあります。また、パネルと屋根の間に鳥が巣を作ることで、温度ストレスをもたらすことも。鳥の被害を防ぐには、鳥害対策としてネットなどを使用して防鳥する必要があるでしょう。

汚れも効率的な電力変換の妨げに

太陽光パネルの汚れも効率的な電力変換の妨げになってしまいますから、効率的に発電させる為には、太陽光パネルの汚れを溜めすぎないことが大切です。太陽光パネルが汚れてしまうと、その部分が影になり日射量が低下しますから、当然発電効率も下がってしまいます。

発電効率のには太陽光パネルに汚れを溜めないこととお話ししましたが、素人の太陽光パネルの掃除が原因で、逆に故障させてしまうこともあります。太陽光パネルの掃除を行う場合は、適切な方法で行うか専門の業者へ依頼するようにしましょう。

自分で掃除をする場合は、汚れを水で洗い流すだけに留めたり、マイクロファイバーなどのパネルに優しい道具を使って汚れを落とすことがオススメです。また、その後はしっかりとスクイジー等の道具を使用して水を切りましょう。

業者へ依頼をする場合は、太陽光パネルの掃除を専門に行っている業者が安心です。

最低4年に1回の点検を

太陽光パネルで電力を効率良く供給するには、最低でも4年に1回の点検を行いましょう。太陽光システムの安全の確保と発電性能の維持を目的として、家庭用太陽光発電であっても点検が義務付けられるようになりました。

太陽光パネルのトラブルは、素人では見つけにくいことが多いものです。そのためメンテナンスの一貫とて点検は欠かせません。適切なメンテナンスをするには、定期的な点検が重要です。目視だけではなく、サーモグラフィやドローンを使用した点検も太陽光パネルには有効となります。

太陽光パネルの耐用年数は確かに長いものです。また、故障やトラブルが起きにくいとも言われています。しかし、メンテナンスによって太陽光パネルの寿命にも差がつきますし、絶対に故障やトラブルが起きない訳ではありません。電力の変換効率を必要以上に落とさずに太陽光パネルと長く付き合っていくには、定期的な点検と掃除を含む適切なメンテナンスが、必要不可欠なのです。

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SOLRIDER®は、太陽光パネルの全面を、隅(端縁)まで効率よく自動清掃するとともに、メンテナンスを容易とした、消費電力の少ない太陽光パネル自動清掃ロボットです。

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太陽光設備のメンテナンスの一つとして、重要な位置を占めるのが雑草対策。雑草対策を怠ると、様々な問題が発生します。『発電効率低下』・『設備への障害』・『獣害・鳥害・虫害問題』などせっかくの太陽光発電システムが100%の力を出し切れず、投資回収期間が長くなります。

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システムの異常及び不具合を早期に発見し、安全を確保するとともに、故障などを未然に防止する効果があります。また、太陽光パネルの20年以上の長期的な出力保証が、特に注目されていますが、寿命は長いとはいえ、毎年経年劣化による性能低下が進んできます。

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