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太陽光発電のメンテナンスは必要?メンテナンスの内容や費用など

2020年3月20日 メンテナンス
太陽光発電のメンテナンスは必要?メンテナンスの内容や費用など

太陽光発電システム。せっかく設置したのですから、20年、30年と使っていきたいものですよね。長い期間、トラブルなく安全に使っていくためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。かつては「メンテナンスフリー」と言われていた太陽光発電システムですが、本当にメンテナンスが必要なのでしょうか?また、メンテナンスの具体的な内容や費用、頻度など、太陽光発電システムのメンテナンスについて解説していきます。

太陽光発電のメンテナンスは必要?

太陽光発電システムのメンテナンスは必要か否か…?答えは「必要!」です。安全確保のためにメンテナンスが義務づけれらています。

メンテナンスが必要な理由としてまず挙げられるのは、「故障の防止」です。太陽光発電の故障と言うと、太陽光パネルの損傷を想像する人が多いかもしれませんが、実はパワーコンディショナー(以下、パワコン)の故障やトラブルが最も多いのです。

パワコンの換気用のフィルターの目詰まりが原因で換気ができなくなり、機材の内部温度が上がってしまうことにより、性能の低下、故障が起こってしまうのです。
このトラブルは、ホコリやごみが原因となって起こるもので、定期的にメンテナンスを行っていれば防ぐことができます。

そしてもう一つは「発電量低下防止」です。太陽光パネルは高い耐久性がありますが、それでもやはり、台風や大雪、その他の天候などの影響で破損することがあります。また、パネルの汚れはトラブルの原因となる他、汚れの蓄積は発電量の低下も招きます。太陽光パネルは屋根の上にあることが多く、損傷や汚れに気付きにくいものです。定期的にメンテナンスを行うことで、トラブルの発生や発電量の低下を防ぐことができます。

太陽光発電のメンテナンスの内容

それでは、太陽光発電システムのメンテナンスとは、具体的にどのようなことをするのでしょうか?
一般社団法人太陽光発電協会(以下、JPEA)では、太陽光発電システム保守点検ガイドラインを定めており、一般的にはこれを基準に点検が行われます。
「太陽光発電システム保守点検ガイドライン【住宅用】」を例に挙げて、どこをどのように点検を行うのか見てみましょう。

・太陽光パネル(モジュール)、架台、配線
目視で点検。汚れや腐食はないか、破損はないか、固定金具の状態の確認など。

・接続箱、パワーコンディショナー
目視、操作、測定で点検。汚れや腐食はないか、破損はないか、固定金具の状態の確認、扉・蓋など開閉できるか、動作確認、電気が漏れていないか、電圧に異常がないかなど。

・太陽光発電用開閉器、漏電遮断器(ブレーカー)
目視、操作で点検。汚れや腐食はないか、破損はないか、固定金具の状態の確認、扉・蓋など開閉できるか、動作確認など。

・電力量計(メーター)
目視で点検。正常に作動しているか。

太陽光発電のメンテナンスの費用

次に気になるのは、その費用です。太陽光発電システムのメンテナンス費用はどのぐらいかかるものなのでしょうか?

・点検費用
太陽光の販売・施工会社によっては無料で行ってくれる場合もありますが、実費の場合は1回あたり1~2万円が相場となっています。

・太陽光パネル清掃費用
自分で行えばもちろん無料ですが、高所作業となるためプロに頼んだ方が安全で確実です。費用は3~5万円程度が相場となっています。

・修理費用
点検の結果、修理箇所があった場合は修理費用が発生します。保証期間内であれば無料で修理や交換などができます。また、パワコンの交換が必要となった場合は、20万円程度の費用がかかります。(保証期間内であれば、無料、または工事費用のみで交換ができます。)

太陽光発電のメンテナンスの頻度

太陽光発電の点検の頻度の目安については、まず一番最初の点検は設置から1年後。これは初期不良を発見することを目的として行います。それ以降は、最低でも4年に1回の頻度で点検をすることが推奨されています。雷が多い地域、雪が多い地域、沿岸部などはトラブルが発生しやすいので、これよりも高い頻度で行うと安心です。
また、メーカー保証と出力保証が切れる直前にも点検、メンテナンスを行いましょう。

太陽光発電のメンテナンスはプロに依頼するべき

4年に1度のメンテナンス。コストを抑えたいと思うのは当然のことです。「目視の点検やパネルの清掃ぐらい自分でできるんじゃないか…」と思っている人は多いかと思いますが、やはりおすすめはできません。

太陽光パネルは基本的に屋根にあるため、清掃を行う場合は屋根の上に乗って行う高所作業となり危険が伴うほか、場合によっては感電をするリスクがあります。また、不適切な修理をして故障してしまった場合は、それ以降メーカー保証を受けれなくなってしまうこともあります。
このようなことを考えると、例えコストがかかったとしても、メンテナンスはプロに依頼した方が安心です。

まとめ

義務化されている太陽光発電システムのメンテナンスは、安全確保と発電効率の維持を目的として行われるものです。適切な保守点検を行わないと、故障や発電量の大幅な減少などにより、メンテナンス費用を超える修理代が必要になったり、売電収入減少が起こることも考えられます。
太陽光発電システムを長い間、不具合を最小限に抑え、安全に使い続けるためにも、4年に1回のメンテナンスは必ず行いましょう。

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