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蓄電池とは?太陽光発電と蓄電池を併用するメリットとデメリット

2019年11月20日 仕組み
蓄電池とは?太陽光発電と蓄電池を併用するメリットとデメリット

太陽光発電システムを導入すれば、自分の家で発電した電気を好きな時に使える…と思っている人は意外と多いようです。しかし、太陽光発電システムがあれば、確かに発電した電気を使うことはできますが”好きな時”に使うことはできません。好きな時に使うようにするためには「蓄電池」を設置する必要があるのです。蓄電池とはどのようなもので、メリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

太陽光発電に使用される蓄電池とは?

蓄電池とは、「電気を蓄えておく機器」です。蓄電池というと聞き慣れないかもしれませんが、身近なものを例として挙げるなら、携帯やパソコンのバッテリーも「蓄電池」の一種です。

太陽光発電システムと併用して家庭用蓄電池を設置すると、余剰電力を電力会社へ売電するのではなく、蓄電池に蓄えておくこと(=充電)ができるようになります。
太陽光発電システムのみでは、太陽が出ている時間に発電した電気は、リアルタイムで使うか売電することしかできません。しかし、電気を貯めておくことができる蓄電池があれば、夜間の電気を賄うことができるようになったり、安い深夜帯の電気を充電できるようになります。

太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせることにより、太陽光発電をより効率的に使うことができるようになるのです。

蓄電池を設置するメリット

それでは蓄電池を設置するメリットを見てきましょう。

電気代節約に!

余った電気を貯めておくことができる蓄電池。
蓄電池があれば、昼間に太陽光で発電した電気を貯めておくことができるので、太陽が出ていない夜間に、昼間貯めておいた電気を使うことができます。つまり、自家発電した電気を自家消費するということです。これにより、購入電力を減らすことができます。
また、深夜の安い電力を充電し、昼間に使うこともできます。

このようにライフスタイルに合わせて、充電するタイミングや蓄電池の種類を選択することにより、電気代の節約に繋がるのです。

非常時には大活躍!

近年の自然災害は「想定外」の連続で、それに伴い大規模な停電が各地で発生しています。そんな時に太陽光発電システムと蓄電池があると安心です。

太陽光発電システムのみの場合は、自立運転機能に切り替えることにより、太陽が出ている時間という限定的な時間ではありますが、1500Wまでの電気を使うことができます。

蓄電池も設置している場合は、蓄電池のタイプにもよりますが、予め非常時に稼働させたい家電製品を決めて、蓄電池から電力供給ができるように設定しておくことで、万が一の時にもその家電を稼働させることができます。また、昼間に太陽光発電システムで発電した余剰電気を蓄電池に貯めておくこともできるので、蓄えた分の電気を夜に使うことも可能です。

このように、”平常時と全く同じように”というわけにはいきませんが、一部家電を稼働させることができたり、携帯電話の充電ができるのは心強いですね。

蓄電池を設置するデメリット

では、デメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

充電回数には限りがある

蓄電池は永久的に使えるわけではありません。携帯電話のバッテリーと同じように、充放電を繰り返すごとに劣化していき、いずれは交換をしなければいけません。電池の種類にもよりますが、リチウムイオン電池の場合で6~10年で交換の時期が訪れます。当たり前ですが、交換には費用がかかりますので、太陽光発電システムの維持費として念頭に置いておく必要があります。

置き場所を確保する必要がある

蓄電池はメーカーによって異なりますが、約100cm(幅)×約120cm(高さ)×約35cm(奥行)程度の大きさがあります。

よく言われる例えを挙げると、
屋外に置くタイプのもの…エアコンの室外機2台分
屋内に置くタイプのもの…エアコンの室外機1台分
程度の大きさです。

また、スペース以外にも、「直射日光が当たらない」「高温多湿にならない(結露、積雪も含む)」という場所を選ぶ必要があります。

蓄電池のこれから

家庭用蓄電池は、太陽光発電システムの普及とともに注目されるようになりました。そして近年の自然災害による大規模停電によって、更に注目を集めています。
以前は容量が大きい蓄電池が一般的で、価格も200万円以上と手が出しにくいものばかりでした。しかし最近は、容量は小さくなりますが、100万円以下のものも登場し、選択の幅が広がってきています。今後もこのまま普及が進めば、技術進歩とメーカー間の価格競争が起き、蓄電池の性能向上と併せて、価格の低下が期待できるでしょう。

まとめ

太陽光発電で作った電気を貯めておくことができる蓄電池は、電気代の節約はもちろん、停電のような非常時でも安心して電気を使うことができる心強い存在です。
価格や置き場所の確保という問題はあるものの、今後解消されていくことが期待できます。

これから太陽光発電システムを導入しようと考えている方は、蓄電池の設置も一緒に検討してみてはいかがでしょうか?

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