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太陽光はメンテナンスフリーって本当?太陽光のメンテナンスの必要性

2020年10月20日 メンテナンス
太陽光はメンテナンスフリーって本当?太陽光のメンテナンスの必要性

太陽光発電の設置を考えている方や、既に太陽光発電を導入済の方の多くは、「太陽光はメンテナンスフリー」ということを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?「メンテナンスフリー=メンテナンス不要」ということですが、太陽光発電システムは本当にメンテナンスをしなくても、安全に使い続けることができるのでしょうか?

太陽光発電システムはメンテナンスフリーって本当?

多くの人は「太陽光発電システムはメンテナンスフリー」と聞いたことがあるかもしれません。確かにメンテナンスが不要であれば、維持費の削減になるので嬉しい話です。
しかし、結論から先に言ってしまうと、太陽光発電にはメンテナンスは絶対に必要です。実際に、太陽光発電システムの定期点検は義務付けられています。
ではなぜ、「太陽光発電システムはメンテナンスフリー」という話が広まってしまったのでしょうか?

かつては「メンテナンスフリー」と言われていた

太陽光発電システムが販売され始めた当初は、メンテナンスフリーと言われていたこともありました。太陽光発電システムはメンテナンスをしなくても、長期間に渡って安全に発電し続けられるとされていたのです。
しかし、2017年4月、改正FIT法により「保守点検及び維持管理」が法的に義務付けられました。これによって、最低でも4年に1回の定期点検が義務付けられたのです。この点検は”発電量の低下””機器類の故障がないか”という確認のために行われます。つまり、何年もメンテナンスをしないまま太陽光発電システムを使い続けた結果、発電量の低下や機器類の故障が起こった事例があったということでしょう。
この改正FIT法によって定められた点検は「任意」ではなく「義務」なので、決められた点検を怠ると、指導や改善命令、認定取消が行われる可能性があります。

メンテナンスの必要性

それでは、メンテナンスを怠るとどのようなことが起きることが考えられるのでしょうか?

・発電量の低下
屋外にあり、常に雨風にさらされている太陽光パネル。太陽光パネルは傾斜をつけて設置されているので、表面の汚れの一部は雨によって洗い流されますが、それも完全ではありません。長年蓄積された汚れがパネル表面についたままだと、発電量低下を招きます。

・パワコンの故障
パワコンも一般の家電と同じように、長く使っていると経年劣化のため性能が落ちたり故障が起こります。また、それ以外にもフィルターにホコリなどが詰まる目詰まりによっても、性能の低下や故障が起こることもあるので定期的なメンテナンスが必要です。

・パネルや架台の破損
家庭用太陽光パネルは、基本的には屋根の上に設置されています。近年の大型台風などによって、知らないうちにパネルや架台が破損してしまっていることもあります。

・雑草によるトラブル
野立ての産業用太陽光発電システムで気を付けたいのが雑草です。雑草がパネルを遮ることによって発電量の低下を招いたり、パワコンに雑草が侵入することによって故障や、最悪の場合は火災が発生する可能性があります。また、伸び放題の雑草は景観的にも良くないので、地域の方からクレームが入ることもあります。

定期点検の内容

太陽光発電の定期点検の内容は、一般社団法人太陽光発電協会(以下、JPEA)が、ガイドラインを定めています。今回は「太陽光発電システム保守点検ガイドライン【住宅用】」から点検内容の一部を挙げてみます。

・太陽電池モジュール、架台、配線の汚れや破損などを目視で確認
・接続箱、パワーコンディショナーの腐食や破損、電圧や動作などを目視、操作で確認
・太陽光発電用開閉器、漏電遮断器(ブレーカー)の汚れや破損などを目視、操作で確認
・電力量計(メーター)の動作確認など

※参考:一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)|太陽光発電システム保守点検ガイドライン【住宅用】

ものすごくザックリと挙げたので、「もしかして自分でもできるのではないか?」と思った方もいるかもしれませんが、実際にはものすごく項目が分けられています。また、屋根の上にあるパネルの点検は落下の危険もありますし、万が一パネルが破損していた場合は感電の危険もあります。
もちろん、メンテナンスを業者に依頼すると費用はかかります。(施工会社によっては1年目の点検は無料のところもあります。)費用はかかりますが、そこはプロです。安全に配慮しながら確実にメンテナンスを行ってくれるので、太陽光のメンテナンスは専門業者に依頼することを強くおすすめします。

まとめ

「太陽光はメンテナンスフリー」と謳われていたのは昔の話です。メンテナンスを怠ると、さまざまなトラブルに見舞われて、予定外の出費が発生したり、周囲に迷惑をかけてしまう可能性もあります。トラブルを最小限に抑え、安全に、そして発電量をできるだけ維持するためにはメンテナンスは必須です。最低でも4年に1回、少しでも異常を感じた場合はその都度しっかりとチェックを行っていくことが大切です。

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