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太陽光を設置する場合、落雪対策は必要?太陽光の雪止め

2021年1月20日 メンテナンス
太陽光を設置する場合、落雪対策は必要?太陽光の雪止め

雪の季節になると、毎年のように屋根からの落雪被害が起こります。実は落雪の被害というのは北陸や東北の日本海側だけではなく、積雪の少ない都市部でも起こります。特に近年は太陽光パネルを設置している家が増えてきていますが、太陽光パネルや屋根に雪止めが設置されていないために、積もった雪が一気に落ちてしまう…という落雪トラブルが発生しています。

太陽光パネルの「雪止め」とは?

太陽光パネルに設置する「雪止め」とは、パネルの上に降り積もった雪が、一気に下に落ちないように設置する設備のことです。
太陽光パネルの表面は強化ガラスで覆われているので、普通の屋根よりもツルツルととてもよく滑ります。つまり、積もった雪が落ちる時には一気に勢いよく滑り落ち、なおかつ遠くまで大量に飛ぶ可能性があります。雪止めにはそのような落雪を未然に防ぐ役割があるのです。

雪止めを付けないとどんなトラブルが起こる?

雪止めを設置しないと、落雪によるトラブルが起こる可能性があります。

具体的には…

・太陽光パネルから落ちた雪で、車の屋根がへこんだ
・太陽光パネルから落ちた雪で、テラスの屋根や屋外に設置していた給湯器などが破損した。
・太陽光パネルから落ちた雪で、隣家の植木を折った。
・太陽光パネルから落ちた雪が子供に当たり、ケガをした。

※参考:一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)|太陽電池パネルからの落雪事故防止について

落雪トラブルというと、”雪が多い地域の話”と思う方が多いと思いますが、隣家との距離が近く、普段雪があまり降らない地域でも落雪被害が発生しています。少しでも雪が降る地域に住んでいるのであれば、落雪の危険があるということを認識し、落雪に関して何らかの処置を行った方が良いこともあります。

太陽光パネルに雪止めを設置するメリット・デメリット

このような落雪のトラブルを防ぐためにも、雪止めは設置しておいた方が良いと言えるでしょう。ただし、雪止めを設置することによってメリットばかりではなく、デメリットも発生します。

雪止めを付けるメリット

・それはもちろん、落雪被害を未然に防げるということです。

雪止めを付けるデメリット

・雪止めがあるということは、屋根から雪がなかなか落ちないということです。太陽光パネルの重量+雪の重みに屋根が耐えられなくなることも…。

・雪止めがあると、雪が溶けるまでの間、パネルや屋根の上に留まります。雪がパネルの上に積もっている間は発電ができないため、発電量は著しく落ち込みます。

雪止めは絶対に必要?

このように、雪止めはあった方が落雪の心配が減る一方、デメリットも発生します。積雪がある地域であれば太陽光パネルに雪止めを設置した方が良いのは確かですが、絶対に必要かどうかは落雪する場所や、地域の状況などにも異なります。

・隣家との距離が十分にある
・落雪する場所が自分の敷地内
・落雪する場所には車などを置いていない
・落雪する場所にカーポートやテラスなどがない

このような場所に落雪が想定されるのであれば、「雪止めは必要ないのでは?」と考える方も多いかと思いますし、設置しなくても問題がないケースもあります。ただし、自分だけで判断するのではなく、施工業者の担当者に相談してみましょう。
また、毎年雪が降る地域の場合は、もともと屋根に雪止めが設置されているところもあります。そのような場合は屋根の雪止めを生かして太陽光パネルを設置することもあります。

雪止めの設置が必要かどうか、また雪止めの設置方法は地域や屋根の形状などによって異なります。施工業者は地元の天候や状況を熟知していますので、それぞれに適した提案をしてもらえるでしょう。

太陽光パネルの雪下ろしは自分ではやらないで!

雪止めで屋根の上に雪を留めている間、気になるのが発電量です。天候が回復してきたら少しでも早く雪を下ろして発電を再開させたい…と考える人は多いと思います。
でも「屋根の雪下ろしは慣れている」という人でも、自分一人で太陽光パネルの雪を下ろすことは大変危険です。最初にも書いた通り、太陽光パネルの表面は非常に滑りやすく、”転倒→屋根から転落”の危険が大いにあります。そして、場合によってはパネルの表面を傷つけたり、破損してしまうこともあります。一番安全な方法は雪が溶けるのを待つことです。
やむを得ず、どうしても太陽光パネルの雪下ろしが必要な場合は、自分ではやらずに施工業者などに相談してください。

まとめ

太陽光パネルの雪止めは積雪のある地域だけではなく、実は隣家がすぐ近くにあるような都市部の住宅密集地にも必要なケースがあります。また、既に太陽光パネルを設置済みで、これから雪止めの設置を検討している場合でも、雪止めには後付けできるタイプのものもあります。雪のトラブルに関して心配なことがある場合は、被害を出してしまう前に一度施工業者などに相談してみると良いでしょう。

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