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太陽光発電の卒FITとは?余った電力はどうすれば良い?

2021年9月20日 売電
太陽光発電の卒FITとは?余った電力はどうすれば良い?

2019年以降、太陽光発電システムを導入している家庭は、順次卒FITを迎えています。そして今後も卒FITを迎える家庭は増えていきます。
そうとはいえ、
「卒FITって何が起こるの?」
「卒FIT後(FIT終了後)はどうすればいいの?」
「そもそもFITって何?」
と思っているお宅も多いかと思います。
今回は「卒FIT」と「卒FIT後」について解説していきたいと思います。

卒FITとは?

「卒FIT」の説明を始めたいところですが、そのためにはまず「FIT」を知らなければいけません。

FITとは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」のことで、太陽光発電のような再生可能エネルギーによって発電した電気を、一定期間、国が定めた価格で電力会社が買い取ることを義務付けた制度のことです。再生可能エネルギーの普及を目的として、2012年に制定され、2017年4月に改訂されました。

この”国が定めた価格”は、一般的な電気よりも高い価格になっています。太陽光発電システムで発電した余った電力を売ることによって収入を得ることができるのですが、FIT適用の時期や売電量、生活スタイルによっては、高額な売電収入を得ることも可能なのです。

それでは「卒FIT」とはどういうことなのでしょうか?
「卒FIT」とは、FITを卒業すること、FIT適用期間が終了することを言います。つまり、”国が定めた一定価格”で電気を買い取ってもらえる期間が終わるということです。

一般家庭を例に挙げると、FIT適用が開始されてから10年間は、”国が定めた一定価格”で電気を買い取ってもらうことができ、売電収入を得ることができます。
しかし「卒FIT」をすると、”国が定めた一定価格”での買取が終了してしまうので、売電収入額が激減してしまう家庭もあります。

卒FIT後、余った電力はどうすれば良い?

卒FIT後は、一般的な電気よりも高い”国が定めた一定価格”で電気を売ることはできなくなります。では卒FIT後は余った電力をどうすれば良いのでしょうか?

売電を続ける

卒FITを迎えたからといって、余った電気を売れなくなるわけではありません。FIT適用時のような高い価格で買い取ってもらうことはできませんが、電力会社に売電をすることはできます。

例えば、2010年にFTT適用となった家庭は、卒FITを迎えるまでの10年間は”48円/kWh”という金額で売電をしていました。しかし卒FIT後は、契約する電力会社によって差はありますが、”10円前後/kWh”で売電することになる可能性が高いので、単純計算で売電収入は1/5程度になってしまうと考えられます。
売電先となる電力会社は自由に選ぶことができるので、複数の電力会社を比較して決めると良いでしょう

自家消費をする

売電価格が年々値下がりしているのに対して、電気料金は東日本大震災が起きた2011年以降は値上がりを続けていますし、今後も値上がりしていくことが予想されています。
売電収入が減るのに支払う電気代はどんどん高くなっていくようなら、自分の家で発電した電気は売らずに、自分の家で使い切った方が電気代の節約になります。

蓄電池導入を検討しても

蓄電池があれば、昼間に太陽光で発電した電気を貯めておくことができるので、それを夜使うことができます。
このことから、卒FIT後に太陽光で発電した電気を売らずに自家消費をする場合、上手に電気を使い切るためには蓄電池が必要です。

蓄電池導入のメリット

・電気代が安くなる
太陽光で発電した電気を貯めておいて夜使うだけではなく、電気料金が安い深夜に電気を充電し(電気を購入)、昼間に使うこともできるので、ライフスタイルに合わせた使い方をすれば電気代を節約することができます。

・停電時にも電気が使える
自然災害による停電や急な大規模停電など、突然電力の供給がストップしてしまった際にも蓄電池は大活躍します。

蓄電池導入のデメリット

・初期費用がかかる
蓄電池を導入するためには100万円前後~の高額な費用がかかりますが、自治体によっては補助金が出るところもあります。費用面で蓄電池の導入を迷っている方は、自分の住んでいる自治体には補助金の制度があるかどうかを調べてみると良いでしょう。

・蓄電池を置くスペースが必要
蓄電池は、エアコンの室外機1~2台分の大きさがあります。更に「直射日光が当たらない」「高温多湿にならない」などの設置条件に合った設置スペースを確保する必要があります。

まとめ

卒FIT後は、「このまま売電を継続していく」のか、それとも「自家消費をしていく」かという選択をしなければいけません。これまで売電収入が多かった家庭ほど、卒FIT後はどうするべきか悩んでしまうと思います。しかし、卒FITは遅かれ早かれ、どの家庭も必ず迎えます。FIT適用終了間際に慌てないよう、今から卒FIT後はどうするかをしっかりと検討しておきましょう。

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