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太陽光を設置するなら屋根置き型と屋根一体型、どちらが良い?

2021年12月20日 購入
太陽光パネルを設置するなら屋根置き型と屋根一体型、どちらが良い?

一般的な住宅に設置されている太陽光パネルというと、「屋根の上に置いて設置している」と想像する方も多いかと思います。しかし最近では見た目がとてもスタイリッシュな「屋根と太陽光パネルの一体型」のものもあり、この仕様のものは新築住宅に多く見られます。これらはどちらも太陽光パネルですが、大きな違いはあるのでしょうか?

太陽光の設置方法は2つ

屋根に太陽光パネルを設置する方法は2つあります。
一般的な住宅で多く見られる”屋根の上に太陽光パネル置いて設置している”ものを「屋根置き型」といいます。そして、”屋根材と太陽光パネルが一体となっている”ものを「屋根一体型」といいます。
それでは、「屋根置き型」と「屋根一体型」はどのように違うのか見ていってみましょう。

屋根置き型とは

屋根材の上に太陽光パネルを支える専用の架台を設置して、その上に太陽光パネルを乗せてしっかりと固定して設置する方法で、勾配屋根だけではなく、陸屋根(水平な屋根)にも架台の傾斜を調整して設置することができます。現在はこの方法で設置している住宅の方が多いです。

屋根置き型のメリット

・発電効率が良い
屋根置き型は、太陽光パネルと屋根の間に架台(空間)があるため、熱が逃げやすい構造になっています。太陽光パネルは高温になると発電効率が落ちてしまうため、屋根置き型は屋根一体型と比較すると熱の影響を受けにくく、発電効率が落ちにくくなっています。

・設置費用が安い
屋根置き型で使う太陽光パネルは一般的なパネルで比較的安価なため、設置工事費込みで考えても、屋根一体型よりも費用を抑えることができます。

・メンテナンスがしやすい
太陽光パネルを架台の上に設置している屋根置き型は、1枚1枚を簡単に取り外すことができるので、故障があった場合でもすぐに交換が可能です。ただし、屋根材の種類や状態によっては屋根のメンテナンスが必要になります。太陽光パネルを外してメンテナンスを行うため、その際には太陽光パネルの着脱費用が加算されるため、費用が高めになります。

屋根置き型のデメリット

・雨漏りのリスク
屋根置き型は、架台を設置する際に屋根にビスを打つために穴を開けます。もちろん、架台を固定した後にコーキング処理などの防水処理をしっかりと行いますが、雨漏りのリスクはゼロとは言えません。

屋根一体型とは

屋根材に太陽電池セルを組み込んで、屋根自体が太陽光パネルになっているものです。新築時に太陽光発電システムを導入する場合、この設置方法を選択する方が多いです。

屋根一体型のメリット

・見た目が美しい
屋根全体が太陽光パネルになっているので、デザイン性が高いのが特徴です。屋根の上に後から太陽光パネルを設置する屋根置き型のような不自然さがありません。

・屋根の負担が少ない
屋根一体型の場合、屋根に穴を開けたりはしません。このため、雨漏りの心配もありません。

・たくさんの太陽光パネルを設置できる
屋根置き型の場合は、設置できる太陽光パネルの枚数が制限されますが、屋根一体型は屋根材が太陽光パネルなので、屋根の面積のほぼ全てを太陽光パネルにすることが可能です。

屋根一体型のデメリット

・発電効率が下がってしまうことも
屋根そのものが太陽光パネルの屋根一体型は、屋根置き型のように架台があるわけではないので熱がこもりやすく、発電効率が下がってしまうこともあります。
しかし最近ではこのデメリットを克服したタイプの太陽光パネルも出てきています。

・メンテナンスが難しい
屋根一体型は配線経路が多く複雑なため、電気経路で不具合が起こる可能性が高くなるというデメリットがあります。また、屋根一体型は簡単にパネルを取り外すことができないため、太陽光パネルを交換しなければいけないような不具合が起きた際に、屋根置き型よりも時間と費用がかかる傾向にあります。

・初期費用が高い
屋根一体型に使われる太陽光パネルは、太陽光発電ができる屋根です。屋根材に太陽電池セルが組み込まれているので発電機能を備えているのはもちろんですが、あくまでも”屋根”なので、防火性能などの屋根としての機能も備えている特殊なものです。つまり、通常の太陽光パネルよりも高価なのです。このため、屋根一体型は屋根置き型よりも初期費用が高額になります。

・固定資産税がかかる
後から太陽光パネルを取り付ける屋根置き型は固定資産税がかかりませんが、屋根一体型は、太陽光パネルが屋根の一部となっていることから”とても高級な屋根”とみなされ、固定資産税の課税対象となります。

まとめ

このように、「屋根置き型」と「屋根一体型」にはそれぞれにメリットとデメリットがあるため、一概に「こっちが良い!」とは言えません。
太陽光発電システムは決して安い買い物ではありませんし、今後数十年使い続けていくものです。「安いから」「見た目がキレイだから」などというような、一部の良い面だけで判断するのはとても危険です。設置業者なども交えてよく検討し、デメリットもしっかりと把握した上で決めるようにしましょう。

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