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メーカー保証だけで大丈夫?太陽光発電の保証と保険

2022年7月20日 購入
メーカー保証だけで大丈夫?太陽光発電の保証と保険

太陽光発電システムは、この先20年以上に渡って使い続けていく設備です。不具合が起きたり故障した場合、どのぐらいの期間、どのような保証を受けられるのかはとても大切なポイントになります。また、メーカー保証以外にも備えておいた方が良いのか、どのような備えがあるのかも気になりますよね。今回は太陽光の保証やその他の備えについて解説していきます。

太陽光発電のメーカー保証の内容

一般的な家電にも「製品保証」がついていますが、太陽光発電にも保証がついています。
それではまず、一般的な太陽光発電のメーカー保証の内容を見ていってみましょう。

システム保証

太陽光パネルやパワーコンディショナーなどの太陽光発電システムの設備が、製造上の問題で不具合を起こしたり、説明書通りの設置・使用をしているのに故障してしまった場合に、基本的に無料で修理、交換などの対応をしてもらうことができるものです。

メーカーが定めたマニュアルに沿っていない方法で設置や使用をしていたり、故意に機器を壊した場合は保証の対象外になります。
また、台風や地震のような自然災害による破損・故障もシステム保証の対象外になります。

出力保証

出力保証とは、太陽光パネルの出力性能を一定の期間保証するものです。この保証期間の間に、メーカーの規定値を下回った場合、パネルの交換や修理を無料でしてもらえます。

基準となる出力の値は、カタログや説明書などに載っているパネルの公称最大出力値に対して、各メーカーが定めた計算式を当てはめて算出します。

ただし、出力保証を受けるためには、出力が基準を下回ったことを証明しないといけません。毎日発電モニターで発電量をチェックして記録を取っておくと、交換や修理を依頼する際にスムーズです。

自然災害補償

これは、火災、台風や雷などの自然災害によって生じた損害を補償してくれるというものです。ただし、地震によって生じた損害は対象外となっているのが一般的です。

【自然災害補償の適用範囲の一例】
・火災
・落雷
・水災、風災(台風や竜巻、洪水など)
・雹災
・雪災
・外部からの飛来物の落下や衝突など

「システム保証」と「出力保証」は、太陽光発電システムを購入すればついてくる保証ですが、自然災害補償は”販売店が加入している場合のみ”適用されます。メーカーの自然災害補償の利用を考えている場合は、事前に販売店に確認しましょう。

太陽光発電の保証期間

一般的な家電のメーカー保証期間は1年程度ですが、太陽光発電システムは、20年、30年…と長期間使うものなので、保証期間も一般家電よりも長く設定されています。

メーカーによって異なりますが、太陽光の保証期間は最低でも10年です。
ほとんどのメーカーが、システム保証は10年または15年、出力保証は20年または25年に設定しており、この保証期間内であれば、無料で修理や交換に応じてもらえます。

「システム保証」と「出力保証」の保証期間は異なることが多いので注意しましょう。

メーカー保証だけで安心はできない?

こまめに点検やメンテナンスを行い、説明書通りに使っていれば、基本的にはメーカー保証だけで十分かもれません。しかしそれは、”この先何十年の間、火災や地震や台風などの自然災害に見舞われずに過ごせれば”の話です。
ここ最近の日本は、毎年どこかで「想定外」「数十年に一度」という自然災害が起こっていますし、震度5、6クラスの地震もあちこちで発生しています。

メーカーが提供している自然災害補償は、適用範囲が限られています。つまり、地震や津波、また盗難などのような不可抗力な事象に対しての保証は全くついていないのです。

このような、メーカー保証ではカバーしていない部分を補ってくれるのが「保険」です。

太陽光発電の保険にはどんなものがある?

住宅用太陽光であれば、住宅用の火災保険や住宅総合保険、ここに地震保険もプラスすれば、火災や自然災害、そして地震にも備えることができます。

また、産業用太陽光発電設備であれば、下記のような保険で備えることができます。

火災保険、地震保険、動産総合保険

火災保険では、火災・落雷・水災などの災害で発生した損害に対して保険金を受け取ることができます。火災保険に地震保険もセットで加入することにより、地震、津波、噴火も対象になります。

また動産総合保険は火災保険と似ていますが、適用範囲や補償内容が火災保険とは若干異なります。保険会社によっても内容が異なるので、加入の際に保険内容の詳細をしっかりと確認する必要があります。

施設所有者賠償責任保険

所有している太陽光発電設備が原因で、他人や他所に被害を与えてしまった場合に備える保険です。

休業補償保険

火災や自然災害で発電所が稼働できなくなった場合に、「本来なら得られるはずだった売電収入」を補償してもらうことができる保険です。

※いずれの保険も、保険会社によって保険名や内容の詳細が異なることがあります。加入する際には保険内容をよく確認しましょう。

まとめ

自然災害が多い日本で、太陽光発電システムを安心して使い続けるためには、不測の事態に備える保証はとても大切です。
「無料のメーカー保証があるから安心!」
と思われるかもしれませんが、メーカー保証は火災や自然災害によって発生したトラブルは対象外となっているため、保証が十分とは言えません。
火災や自然災害にもしっかりと備えたい場合は、まずはメーカーの自然災害補償に加入している販売店、施工店を選び、更に個人での保険加入を検討することをおすすめいたします。

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