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どんな違いがある?太陽光パネルの種類と特徴

2023年2月20日 比較
どんな違いがある?太陽光パネルの種類と特徴

太陽光パネルはさまざまなメーカーが販売しているので、パネルを決める際にはメーカーで決める方が多いかと思います。でも実は太陽光パネルには種類があるってご存知ですか?
太陽光パネルは大きく分けると、「シリコン系」「化合物系」「有機系」の3つに分けることができ、この中で特に普及しているのはシリコン系の太陽光パネルです。
今回は太陽光パネルの中でも多く普及しているシリコン系パネルの種類や特徴を見てみましょう。

シリコン系太陽光パネルの種類

シリコン系太陽光パネルは、太陽光パネルが製造された当初からある種類のパネルで、太陽光パネルの”元祖”とも言える存在です。そして、現在最も多く普及している種類のパネルでもあります。シリコン系太陽光パネルは主に「結晶シリコン系」と「薄膜シリコン系」に分けることができます。

結晶シリコン系

結晶シリコン系の太陽光パネルは、更に「単結晶シリコン」と「多結晶シリコン」に分類することができ、それぞれ製造工程や発電効率、値段などが異なります。

単結晶シリコン

結晶シリコン系のパネルというのは、シリコンという素材でできています。このシリコンの原料であるケイ素(=シリコン)が含まれたケイ石を加工してインゴット(塊)を作ります。このインゴットを切り出してできたセルを並べたパネルが「単結晶シリコン」の太陽光パネルです。

多結晶シリコン

一方、「多結晶シリコン」は、単結晶のインゴットを切り出した時に出た切れ端を集めて、再度溶かして固めたものを使って製造されています。

つまり、単結晶の方がシリコンの純度が高く結晶が規則正しく並んでいるのに対して、多結晶の方は結晶が規則正しく並んでいません。
この結果、発電効率は単結晶の方が良いですが、値段は多結晶の方がリーズナブルとなります。

また、単結晶と多結晶は見た目にも違いが出ます。結晶が規則正しく並んでいる単結晶の方がパネル表面にムラがなく黒く美しいツヤがあるので、住宅用などで多く選ばれています。多結晶の方は見た目にムラがあり、青っぽい色をしています。

薄膜シリコン系

薄膜シリコン系は、単結晶や多結晶と比べると”薄さ”に大きな特徴があります。薄くて軽く、加工しやすいのでさまざまな物に応用しやすいのがメリットです。

微結晶シリコン

多結晶シリコンよりも細かいシリコンの欠片から作られ、薄膜化も可能です。アモルファスシリコンと似た性質を持っています。

アモルファスシリコン

薄膜シリコンの太陽光パネルで使われることが多いのが、「アモルファスシリコン」です。アモルファスシリコンは非結晶シリコンとも呼ばれ、結晶シリコン系のような特別な結晶を持ちません。このため、発電効率は結晶シリコン系より劣ります。しかし、高温時でも発電効率が落ちにくく、そして光を反射しないことから太陽光のトラブルでありがちな”反射トラブル”が起きにくいという利点もあります。

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ものすごく簡単に言ってしまうと、単結晶シリコンとアモルファスシリコンの良いところを組み合わせた太陽光パネルです。発電効率が良く、高温にも強いという特徴がありますが、製造工程がとても複雑で製造コストがとても高いというデメリットがあります。

太陽光パネルの種類を選ぶ際のポイント

ここまで読んで
「単結晶シリコンが発電効率も見た目も良いのだから、とりあえず単結晶シリコンを選べば間違いないのでは?」
と思った方は多いのではないのでしょうか?
確かにそれは間違いではないのですが、単結晶には”コストがかかる”というデメリットがあるのです。

現在、住宅用の太陽光パネルの主流は「単結晶シリコン」の太陽光パネルです。多結晶と比較するとコストはかかりますが発電効率が良いので、住宅の屋根のような限られた狭い場所でも十分発電してくれます。また見た目も美しいので、住宅用には単結晶シリコンの方がおすすめです。

そして産業用の太陽光パネルは「多結晶シリコン」の太陽光パネルが主流となっています。単結晶と比較すると発電効率は落ちますが、産業用は発電面積が広いので枚数でカバーできます。パネル1枚の価格は多結晶の方がリーズナブルなので、たくさんのパネルを設置することで、発電量を確保することができるのです。見た目も単結晶より劣りますが、産業用は見た目よりもコストバランスを重視するものなので、問題にはならないでしょう。

これ以外にも、メーカーの信頼度や補償内容の充実度など、パネルを選ぶ際の大切なポイントはいくつもあります。特に初めて太陽光発電システムを導入する際には、施工業者とよく相談してから決めると安心です。

まとめ

太陽光パネルにはいくつか種類があるとはいえ、現在の主流は結晶シリコン系のパネルです。そして多くの場合、”住宅用=単結晶シリコン””産業用=多結晶シリコン”となるのが一般的です。

しかし、現在はあまり流通していない「化合物系」「有機系」などの太陽光パネルも、今後開発が進み実用化すれば、単結晶よりも発電効率が良く、低コストな太陽光パネルが誕生する可能性もあります。将来はもっとたくさんの種類から太陽光パネルを選べる日が訪れるかもしれません。

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